キリグス#2『意気揚々々』

キリグス#2

『意気揚々々』

2023/8/3(木)~8/6(日)

久しぶりのキリグスの演劇公演。

共同演出にVon・noズをお招きし創作するのは……

知らない日本を歩いてさわる、グッドでケミカルな風聞譚!

 

あらすじ

そこは、架空の市町村「やまうみ市」の大鳶村。

変わった地形の山に囲まれた、人里離れた天然の要塞。

そんな大鳶村に突如怪しい女が現れる。女の名前は藤原原樹。大昔に神隠しにあい、生還を果たし、山と森をかき分けて集落にかえってきた。

彼女はどれほどかわからないほど久しぶりに故郷の家に帰る。

すると驚きの事実!

故郷の大鳶村は廃村→外資系高級別荘地に様変わりしており、自分の家には新しい住人である女性・鈴木柑子が住んでおり……!?

日本も視点を変えればワンダーランド!民俗学アプローチのユーモアストーリー!

知らない日本を歩いて触る、グッドでケミカルな風聞譚!

 

戯曲 山内晶

演出 山内晶とVon・noズ

 

出演

上村有紀(Von・noズ)

久保佳絵(Von・noズ)

洪雄大(中野成樹+フランケンズ)

原田つむぎ(東京デスロック/ヌトミック)

日高ボブ美

 

演出助手 三浦雨林(隣屋)

舞台監督 鐘築隼

美術 渡邊織音(グループ・野原)

音響・照明 櫻内憧海(お布団)

映像美術 柳生二千翔

宣伝美術 はぎわら水雨子(食む派)

制作 伊集院もと子、河野遥(ヌトミック)

協力 富永瑞木(キリグス)、マッシュ、アーティストの冬眠@信州、(同)Rext滝越


 

アトリエ春風舎

東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1

東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原」駅 下車4番出口より徒歩4分

 

タイムテーブル

2023/8/3(木) 19:00

2023/8/4(金) 19:00

2023/8/5(土) 14:30/19:00

2023/8/6(日) 17:00

受付開始は開演の30分前

開場は開演の20分前

 

料金

前売 3500円

当日 4500円

特典付 8000円

※特典は山内晶の過去作品アーカイブZINE!!!応援チケットもかねてます!!!

※開場時点では【劇場支援会員→予約→当日券】の順番でご入場いただきます。

※その後は、券種に関係なく受付順にご入場いただきます。

 

ご予約

https://www.quartet-online.net/ticket/ikiyoyoyo

 

お問合せ:

wearekiligs@gmail.com

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ノルムベガ滞在日誌

■意図

上演をする団体体力がない現在。

どうせならと好きだけで書ける戯曲をこつこつ連載することにしました。

■あらすじ

ニューノルムベガの絢爛豪華邸。

そこにはユリシズ・ドカティ夫人と孫のハーパーが家事使用人たちと暮らしている。

ノルムベガとは、北米に存在したとされる幻の集落。

全ては大航海時代に詐欺師によって広まった噂である。金、銀、真珠がザクザク手に入る楽園、毛皮の交易などが盛んな街、黄金の甲冑に身を包む男女が存在したと言われていた。

そして現在、北米にて金鉱山が再び発見され、幻の集落ニューノルムベガは再び脚光を浴びる。

物語の始まりは、ハーパーの4人目の家庭教師候補が絢爛豪華邸に訪れるところから。

ハーパーと4代目家庭教師のクックックの会話を主軸とした、ノルムベガでの日々を綴った滞在日誌。

戯曲

■夜鳴鳥決闘編(よるなきとりけっとうへん)

■イメージボード&相関図

一覧をご覧になりたい場合はclick wood…
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堀内萌退団のおしらせ

キリグスよりお知らせ

堀内萌が退団し、羽ばたきます。
これまで応援してくださった全ての方、ありがとうございます。
ひいては堀内萌のコメントを掲載させていただきます。
これからの堀内萌の人生およびキリグスの活動を、

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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マザー来歴

1958年。昭和33年生まれ。

住む場所に水道が通った年に生まれたのでいづみと名付けられる。

 父親と父親のような性格の母親のもとに育つ。

父は歌舞伎に携わる会社で多忙、第二の父である母は父のアシストで多忙、実質父親が2人いるような家庭で育ち、厳格な放任主義、怒られたくな〜いと。

いづみは何かアクシデントがあるとセコイ嘘でその場をのりきる!そんな能力を磨き続け、逆に人に謝罪する能力を失う。兄貴の名前は耕三。長男なのに耕三。

 いづみの人生はたくさんの編成で構成される。

幼少期の「五番町マンション編」

五番町マンションという、当時大変珍しいエレベーターのあるマンションに住んでいたいづみ一家。そこでとある歌舞伎役者の一家と家族同士の交流をしつつスクスク育つ。代表エピソードは

1、「エレベーターのボタンを押したい欲望、バットを持ちたい欲望。バットを持ったエレベーターガールの誕生」

2、「号泣必至、トンカチをもって興奮したのりちゃん(のちの18代 中村勘三郎)にマンション中を追いかけ回されたサムデイ」

幼稚園から大学まで学習院に通ったいづみは、友人オールチェンジの存在しない学園生活の中で育ち、トモコを主軸としてたくさんの友人と涙のお別れをせずに基本ずっと一緒ですごしていた。

いじめっ子かいじめられっ子かと言われればいじめっ子のポジションを獲得し続け、優雅で勝ち組な学園生活を送る。

小学校代表エピソードは

1、「モンキーズのライブに行った」

2、「ソフトボール部に入ってやめたら先輩に泣かれた」

61歳が思い返す小学校の時の記憶は、きわめてうすい。

「学習院スクールライフ高等科・ドジでシャッキリ運動少女編」

高校時代のいづみには光と陰、2つの顔が存在する。

その光の部分。いづみは聞き上手で時折重みのある言葉を言うことから「いづみは駆け込み寺みたいなとこがあった〜」と当時の友人に言われるほどであった。

そしていづみは運動神経にも恵まれており、そう言うキャラであった。高校からテニス部に入部、のちに部長に推薦される。しかし推薦された理由はうまかったからでなく、部内の抗争の中で、タカ派にもハト派にも所属しないでボ〜〜〜〜っとしていたいづみに白羽の矢が立ったからであった。

 代表エピソード

1、「血だらけ!しゃべりに夢中すぎて電車とホームの隙間にズザザザザ!と滑り落ちかける」

2、「草刈正雄!街で見かけた草刈正雄にサインくださいと言ったらロケ中でテレビに出ちゃった、銀座です」

「学習院スクールライフ・夢見る夢子さん編」

高校時代のいづみの光と陰、2つの顔のうちの陰の一面。それがが恋に恋する自分に恋した「夢見る夢子さん編」である。

「あのころの私って夢見る夢子さんだったから〜」というセンス皆無の枕詞から語り出されるエピソードは、叙情的で、甘い。

 夢想三昧恋愛三昧乙女チック三昧のいづみの妄想は、特殊な文体で、多種多様な媒体で、ほとばしった。

海外に高飛びした兄貴の友達エンドウ君へ3年にわたり送り続けたエアメール、友人たちと交換し続けた手紙、ノートに綴られたおびただしい数のポエム、くらもちふさこ漫画への解釈、荒井由実の歌詞世界への解釈、そして大ヒット映画「追憶」の作品世界への解釈。

それらを全て妄想した場所は、今はもうない喫茶店「ワルツ」であった。

代表エピソードは

1、「ロバートレッドフォード出演作「追憶」を立ち見で1人で鑑賞、号泣、そのまま3上演続けて鑑賞、人生のバイボー誕生」

2、「喫茶店「ワルツ」の店員の猫ちゃんと一度だけのドキドキデート。別に好きだったわけじゃないけど嬉しかったです」

「学習院キャンパスライフ・前編」

なんの苦労もせず大学へ上がったいづみ。ちゃらいやつらがチャラリと経済学部にいくなか、何を思ったか仏文科にはいる。

そこで神宮に出会い仲良くなる、神宮は真面目で勉強家な女の子だが筆圧がうすく、カンニングがしづらかった。邪悪の権化であるいづみは神宮に2Bの鉛筆を持たせてこれで書けと命令し、無事に健やかなカンニングライフを手に入れる。

そしてなにより、大学には「夢見るwww夢ww子ww」のいづみの憧れであった男、男、男がたくさん!本当の男の人とウフフキャハハと出かけることが現実になった。

 代表エピソード

大学1学期の午後「授業サボって湘南の海行かな〜い?」とトモコからお誘いを受け、西野のオンボロぐるまに乗り、湘南の海でキャハハウフフと遊び、帰り道に横浜新道で後続車に煽られ、からまれ、サイドミラーに唾をかけられ、終わる。

「おれ、あの時いづみのことかわいいって思ってたんだぜ〜って言われたんだよね〜」とこっちに言われてもしらけます。(娘より)

ところで大学は水上スキー部にはいり、宿命のアンチクショウ、山内邦裕とのファーストコンタクトでありワーストコンタクトを果たす。

「学習院キャンパスライフ・後編」

ところでいづみは水上スキー部であり、持ち前の運動神経を生かし水上スキー部の1年生の時に部門別新人王。3年生の時に部門別の学生チャンプになるほどであった。

その部活の中で、1人の彼氏のリキ、乗り換える形で2人目のノウチ、乗り換える形で2歳年上の西川さんと付き合う。西川さんとはおおよそ1年ほど付き合うが2、3個の理由で別れる。

その後しれっと再びノウチと付き合い、岩崎さんやミズシたちとスキーに行ったりとトリプルデートをして遊ぶ。

「結婚こそがゴール!大学卒業結婚適齢期編」

大学卒業し半年の花嫁修業を完了したいづみ。当時の彼氏である山内同い年だが2回目の大学4年生の真っ最中であった。

 結婚まで暇だったので、父親のツテをたぐり出版社の営業課で、おおよそ2年アルバイトすることになる。

そのあいだに結婚相手有力候補であった山内は新米商社マンとして働き出し、うかれ、ぽんちと遊びまくっており結婚どころか現在の謳歌で忙しかった。

いづみは結婚がしたかった、ゴールと思っていたからである。

 そしてある日。36歳の出版社の編集者に誘われ、何度か食事に行き、結婚しませんか?と言われ、悩む。

東大卒、出版社編集、高給取り、本が好きな男。申し分ない条件。

いづみは悩み、何を考えているのか考えていないのか、別れ話を切り出そうと思った日に山内が高いところにあるものをヒョイと取ってくれた事にトキメキ、結局山内君と27歳の11月10日に結婚をする。

「物語は序章に過ぎなかった!八面六臂の背水の陣ニューヨーク駐在員妻編」

86年に裕香88年に晶を産み、 89年に転勤でニューヨークマンハッタンから電車で45分の田舎であるスカースデールに住み始める。

スカースデールはリスやスカンクやアライグマが走留守的なところであったが、当時3歳の長女8ヶ月の次女。海外の免疫の違いから40度の熱を頻繁に出す日々。

一人きりで異国での育児はいづみの実力ではマジムリであった。

頼みの夫もいっぱいいっぱい症候群にプラスして会社の下っ端であったことから出張ばかりでイナイイナイ症候群でもあった。

そんないづみを助けたのは、同じく駐在員妻の後藤さんと、初めて外国でできた親友のジャネットであった。

特にジャネットは、頭が良かったのか、無茶苦茶な英語を話すいづみの言葉を気にせず、理解し、打ち解けた。

チャイナタウンに連れて行ってくれたり、アメリカ人たちのカントリーダンスのパーティにも連れて行ってくれたり、アジアンソサエティーで私たち頑張ろうね、と言ってくれたり、いづみの人生の中で燦然と輝く経験の、「ワン」を踊るきっかけもくれた。

ジャネットはアメリカを謳歌するきっかけとなってくれたのである。

アメリカで住みやすくなった頃に帰国事例が出た。ジャネットとは涙で別れたのに、だんだん、手紙を英語で書くのが、できなくなって、思い出すだけになった。

いづみの人生の恩人の1人、好きな人間の1人、ジャネットはアメリカにいた。

「無事帰国!案外いいじゃんママ友ライフ編」

アメリカから無事に帰国し、クニヒロの実家的で二世帯住宅とまでは言わないものの舅と姑とご近所に暮らし始めるいづみ。

そして子供は近所の公立の学校へ。

お嬢様育ち&エスカレーター女学校出身のいづみは、初めての公立ママ友コミュニティを前にして緊張。

なじめるかしら……なじめました。

ママさんバレーをはじめると飲み会に誘われ、飲み会大好き、行って見た、するとそこは駅前ガード下の焼き鳥屋。

こんなとこに10人お座敷あるの……ありました。

千利休の茶室がごとき小上がりを上がると、そこには立派なお座敷。

 そしてそこでガハハハ!と豪快にビールを飲む豪快な女性と目があった。それがのちの、いづみの人生の風雲児、八木ハリケーンよしみとの出会いであった。

代表エピソード 

1、焼きとうもろこし!ママ友軍団でPTA開催のお祭りでビールを飲みながら焼きとうもろこしを100本売って大好評

2、次女が女友達ができる予兆がなく、男友達とばかり遊び続ける

そして現在まで、ジャニーズ、韓流ドラマ、次女の演劇、様々な媒体を食い散らかしながら、父母の介護に翻弄されたり自身の病気に翻弄されたりしながら

好きなスイカのカリウムの量を気にしながら貪り食い、今に至る。

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Mother Land

キリグス

「MOTHER LAND」

自分の母親を素材にして演劇をつくります。

◯決意表明

自分の母親を演劇にします。

 

かねてより劇団の高額出資者であった我が母。

劇団主宰で放蕩三昧な次女のわたくし。

とうとう私の実家での立場と、(人生の夕暮れを迎えてクヨクヨしてきた)母の機嫌があやうくなってきたので。

「これぞ作家&劇団主宰の娘をもつ醍醐味ぞ!」と究極のポイントアップをはかります。

 

そうです私はマザコン次女。

母のこと、愛したことも「ぶんなぐってやろうか」と恨んだことも振り回したことも。……母を自分の都合で振り回してきました!

そのパトスとソーリーとバイブスを、作家として研鑽したスキルに乗せて演劇空間に敷き詰めます。

 

また、母の人生は案外。ヘェ~?と面白いもので。

恋に恋する自分に恋した小中高大学生時代。

シュガーベイブ。松任谷由実。友達からの手紙。トムスサンドウィッチ。

突然登場する「なんでその流れでそいつと結婚すんねん」と思わされる父クニヒロの存在。

逆境だらけのアメリカ駐在員妻生活。

満身創痍夫婦。はしりまわる長女次女。中国人のジャネットとの友情。ダンキンドーナツ。スカンクが死んだ庭。

帰国。嵐が支えた心。なんだかんだ夫とは親友のような関係。嫁にいかない娘たち。

(私は結婚できないんじゃなくてしないだけ)

 

なにもないようで満ち溢れているような。

やわらかく積み重なった母の時間たちを、すくい取ってぶっ壊してテラッと光らせます。

だって私は次女なので。

ふざけて茶化すのが私の役割だったので、全うしないと。

そんな作品です。

 

最後に

母へ

きみ「電気が消えるみたいにパチって、いなくなっちゃったらどうしよう?」とか。

いつも最悪のシナリオから考えるよね。きみ。

へい。電気の消える一瞬に怯えて、くらく長い時間。過ごさないでよ。

まっくらに負けない。闇?もうすぐ夜明けだ!そんなお守りをつくってあげたい。次女はそう思います。

できるかわかんねーけどな

◯日程

10月9日(水)〜10月12日(土)

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2019/10/9(水)      19:30

2019/10/10(木)     19:30

2019/10/11(金)     16:00 /19:30

2019/10/12(土)   M13:00 /17:00

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M……マダムエディション。1958年生まれの母とその同級生に宛てた小ネタ満載のスペシャルエディション。

◯会場

STスポット

横浜駅西口から徒歩8分

(〒220-0004 横浜市西区北幸1-11-15 横浜STビルB1)

◯チケット

8/8より以下のフォームで発売

https://www.quartet-online.net/ticket/motherland

◯料金

前売 3000円

U-25 2000円

マダムエディション 5000円

当日券は各料金の500円増し

※U25のお客様は当日ご年齢の確認できる証明書のご提示をお願いいたします

※マダムエディションは一般の方もご覧いただけます

◯キャスト・スタッフ

脚本演出  山内晶(キリグス)

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キャスト

堀内萌(キリグス)

富永瑞木(キリグス)

小田原直也

植浦菜保子

高橋義和(FUKAIPRODUCE羽衣)

原田つむぎ(東京デスロック)

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舞台監督  鐘築隼

照明    鈴木麻友

映像美術  柳生二千翔(女の子には内緒)

音響    櫻内憧海(お布団)

制作    河野遥(ヌトミック)、伊集院もと子

宣伝美術  篠原朱

◯マザープロフィール 

山内晶の母

昭和33年4月12日練馬区上石神井の産婦人科で生まれる。 

3歳で千代田区麹町に引っ越し同じマンションに住む18代勘三郎当時6歳に追いかけ回される。

エスカレーター式の私立の学校に入学する。幼稚園の試験だけで大学まで無事に通う。

 

↑↑↑破壊する前の母の歴史はここから!↑↑↑
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